福袋
初めて福袋なるものと対面したのは、
たぶん、小学生の頃で、
朝も早よから、
一人で初売りに出かけたジジっちが
その手に持って帰ってきた、
おそらく赤かったであろうあの袋だったと思います。
中から出てきたものが何だったかは、
あまりよく覚えていないのだけれど、
マフラーと靴下があったのだけは、
ちゃんと覚えているから、あら不思議。
靴下は紳士用によくある薄いテロテロのヤツで、
紫色だったし、
マフラーは赤とか黄色とか黒とかの糸で編まれたヤツ。
ジジっちは、マフラーを手にして、
「品物はいいな、手触りいいしな、
ンでもオレにはちょっと若くないが?」
と言ったけれど、
つうか、基本似合わねぇべ?
・・・と、親不孝な娘は思ったりしたのです。
あっ、その靴下もね。
その後に対面した福袋もやっぱり、
お洋服ものばかりで、福袋ってのは、
中に「服」が入ってるから、服袋で、
服と福をシャレて福袋なのか?と、
ヤホーで調べるなんて方法がなかった頃は、
うん、そうに違いないと思っておりました。
義理の母は、とにかく福袋が大好きで、
いや、大好きなのは、並んで買うことで、
結局中身は半分以上もらっちゃったりしていました。
パン屋さんとか、
コーヒー店のとか、
乾物みたいのとか、
へぇ~、こんな福袋もあるんだってくらい、
いろんな福袋を広げてみせてくれました。
つうか、中身くれちゃうンなら、買わなくたっていんじゃね?
な~んて、福袋買わない派の私は、そう思ったり、
私ってば、夢がないよな・・・なんて、思ったり。
福袋買いますか?
~TBCウォッチン!みやぎ 11月28日のFAX・メールテーマ『福袋』~
関連記事